社会人になって3年が経ち、私は週末はほとんど県外へ移動しています。
(2025年は3ヶ月で週末外出しなかったのは3回しかありませんでした)
以前紹介した『移動する人はうまくいく』から影響を受けて、毎週のように外出しようと意識するようになったんです。

1時間以上かけての通勤や残業もある会社なので、正直「毎週のように出かけるのは身体が疲れてしまい大変なのでは」と思っていました。
しかし、実際に旅をしてみると、平日へのモチベーションが上がり、体調も良くなったんです!
なぜ移動して疲れそうなひとり旅で、逆に元気になるのか。
その謎を解くヒントが今話題の「休養学」という学問の中にありました。
※本記事は東洋経済新報社『休養学―「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う』を参考にしております
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休養学が教える7つの休養タイプ

休養学によれば、休養には以下の7つのタイプがあります。
- 休息タイプ:睡眠、休憩、安静にして心身をリラックスすること
- 運動タイプ:軽い運動で血液の循環を促進すること
- 栄養タイプ:食べる量を抑えて消化器官を休ませること
- 親交タイプ:人、動物、自然と触れ合い心を休めること
- 娯楽タイプ:好きなことを楽しむこと
- 造形・想像タイプ:没入してストレスから切り離すこと
- 転換タイプ:皮膚の外の環境を変えること
また、これらの休養タイプを組み合わせることが重要。
複数を組み合わせて同時に取り入れることで、より効果的に疲労回復をすることができます。
休養学についてさらに知りたい方は書籍をご覧ください!
ひとり旅でできる最高の休養法
上記で紹介したそれぞれの休養タイプがひとり旅にあてはまるんです。
1. 休息タイプ
→自分のペースで休む
ひとり旅の最大の利点は、誰にも気を遣わずに自分のペースで過ごせること。
疲れたらチェックアウトギリギリまで寝る、昼寝する、のんびりする時間を確保できます。
誰かと一緒だと「まだ観光したいのに…」と気を遣ってしまうことも、ひとりなら気兼ねなく「今日はホテルでゆっくり」という選択ができるんです。

2. 運動タイプ
→自然と体を動かす
旅先での散策は、知らず知らずのうちに適度な運動に。
交通機関が充実していないこともあり、普段より歩く量が増えることも。
誰かとの旅行だと割り勘でお得だからとタクシーに乗ることもあるかと思いますが、ひとり旅だと少しの距離だと歩いちゃうこともあるんです。
だから、旅先では知らず知らずのうちに1日2万歩なんて当たり前。
でも観光地の新しい景色を見ながらだと、「運動してる」という感覚もなく、むしろ楽しいんですよね。

3. 栄養タイプ
→自分のペースで食べる
会社のようにお昼の時間が決まっておらず、ひとり旅だと没頭しすぎて食べるのを忘れてしまうことも…
自分だけならお腹が空いていなければ、朝昼兼用など食事をまとめてしまうこともありますよね。
ひとりだと「せっかくだから地元の名物を全部食べよう」や「誰かがこれ食べたいと店に入ったら自分も買わなきゃ」という人に合わせたこともしなくて大丈夫なんです。
4. 親交タイプ
→たくさんの新しい出会い
ひとり旅はグループで行くより、現地の人や他の旅行者と交流するチャンスが増えるんです。ゲストハウスの共有スペースでの何気ない会話、地元の人に道を尋ねたことがきっかけでおすすめの穴場を教えてもらったり。
「誰かと一緒」だと自分たちの会話で完結してしまいがちですが、ひとりだと自然と外と関わることになります。
また、都会の喧騒から離れると、動物、自然との出会いがたくさんあるんです。

5. 娯楽タイプ
→自分の好きなことだけを楽しむ
友達と旅行すると、「自分は興味ないのに付き合わされる時間」って必ずありますよね。「もう見るの飽きたのに…」「もっとゆっくり見たいのに…」と。
しかし、ひとり旅では「行きたくない場所に付き合う」必要がありません。
美術館、カフェ、書店、公園など、自分が純粋に楽しいと感じる場所で、好きなだけ時間を過ごせます。
これは日常ではなかなか得られない贅沢な時間。

6. 造形・想像タイプ
→内省と試行錯誤
毎日の生活はルーティンになってしまい、「自分が何を考えているのか分からなくなる」という感覚、ありませんか?
ひとり旅は、「自分と対話する時間」が自然と生まれるのが醍醐味。
スマホの通知に振り回される日常から離れ、カフェでぼーっと窓の外を眺める時間、電車の車窓から流れる景色を見ながら考え事をする時間があるんです。
また、旅先でどこに行くかのプランを作ったり、写真を撮ったりするのはクリエイティブな活動そのもの。
「どこに行くのが楽しそうか」「映える写真を撮りたい!」と自然と没入してしまうんです。

7. 転換タイプ
→環境がまるごと変わる
旅行は文字通り「環境の転換」そのものです。
特にひとり旅では」「○○会社の社員」「〇〇さんの友達/彼氏/彼女」といった日常の「役割」から完全に解放され、「ただの旅行者」として自由に振る舞えることが、解放感をもたらします。
日常の責任や役割から一時的に解放され、新鮮な風景、音、匂い、食べ物に囲まれるんです。

ひとり旅は休養タイプの組み合わせ
さらにひとり旅のすごいところは、これらの休養タイプを組み合わせになっているところ。
これが、帰宅後に感じる「なぜか元気になった」という効果の正体なのです。
<全ての休養タイプが含まれたひとり旅の例>
✈️自分の生活圏外への旅行でホテル宿泊(転換タイプ)
🛌 チェックアウトにぎりぎり間に合う時間まで寝る(休息タイプ)
👣 朝ご飯を食べずに目的地の美術館まで徒歩で移動(栄養タイプ+運動タイプ)
🏛️ 気になる美術館をじっくり堪能(娯楽タイプ)
📝お昼ごはんを食べながら、午後行く場所を考える(造形タイプ)
⛰️展望台から絶景を眺める(親交タイプ)
🏛️ 気になる美術館をじっくり堪能(娯楽タイプ+転換タイプ)
☕ホテルに戻って休憩(休息タイプ)
🍻飲食店で地元の人とお話する(親交タイプ)
おわりに
「旅行は疲れる」イメージがあるのは、友人との旅行だと予定を詰め込んでしまったり、常に人といて気を張ってしまったりして、休息タイプが取れないからでしょう。
ひとり旅は自分のペースで休息を取りながら、他の休養タイプも自然に組み合わせた、まさに理想的な休養法と言えるでしょう。
次のお休みは誰かを誘うのではなく、あえて「ひとり旅」を選んでみませんか?
きっと、これまでとは違う充実感と活力を得られるはずです。
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