ひとり旅が好きな人にひとり旅のお話をしてもらうインタビュー記事
ひとり旅のリアルなお話を聞いて、ひとり旅の良さを感じてもらえたら嬉しいです!
デジタル時代の今、生き方の選択肢が広がっています。
しかし、その中で自分らしさを見出し、理想のライフスタイルを実現することは簡単ではありません。
今回はひとり旅をきっかけにライターへの挑戦を始めたベニさんにお話をお聞きしました。
ベニ
広島生まれ、大阪育ち。
学生時代はカンボジアの学校にサッカーグラウンドを増設するボランティア団体に所属し、グラウンド作りや大会のイベントを企画。
大学卒業後は、まちづくりを行う会社で複合商業施設の立ち上げから運営を経験。
現在は制作会社のWEBディレクターとして、テレビ番組のHP制作やデータ放送のコンテンツ制作を行いつつ、ライターのコンテンツ力を学ぶPOOLO JOBに参加中。(2024年10月卒業)
楽しいを武器に「生み出す人になりたい」
ーまず、ライターを始めようと思ったきっかけを教えてください。
自分も「生み出す人になりたい」と強く思ったからです。
幼少期から、ものづくりが好きで、すでにあるものよりも自分で作ることをしていました。
給食袋なんかも、生地から自分で選んでオリジナルのものを作って楽しんでいましたね。
仕事でも何かを生み出すことがしたいと思い、大学卒業後はまちづくりの会社に就職。
そこでは複合商業施設の立ち上げを経験したり、プロジェクトリーダーとして飲食店の立ち上げ、メニュー開発など0から1を作ってきました。
しかし、転職でWEBディレクターとなった今は、お客様とクリエイターの間に立つ仕事が大半で、ものを作ることが少なくなっているのが現状です。
自分が作り出したものが人に喜ばれる感覚がなくなってしまった時に出会ったのがPOOLO JOBでした。
自分が作ったコンテンツを仕事にするPOOLO JOBで学べば、「自分が楽しいことを武器に何かを生み出す人になれるのでは?」と興味を持ちました。
オープンセミナーに参加し、入るかどうか悩んでいた時、人生で初めてひとり旅をした経験が私の背中をそっと押してくれたのです。
ーそれは、どんなひとり旅だったのですか?
北欧(デンマーク、フィンランド、スウェーデン)に2週間行きました。
当時は転職やコロナが明けた頃で、暮らしの変化と日々のタスクに追われて毎日ヘトヘトになって終電で帰る生活をしていました。
そんな日々の生活について考えていた時に、SNSでデンマークに暮らすフォトグラファーを知り、自然の中で過ごす豊かな暮らしに憧れを抱いたんです。
そこから北欧のことについて調べていたら、グーグルマップがピンだらけに…
今までは「美味しい」「きれい」といった感情の共感をしたくて、友人との旅行を楽しんでいました。
だけど、北欧の旅行だけはそうじゃない。気になるところ全て制覇したい。自由に旅行するんだ。
そんな思いで、初めてのひとり旅に出かけました。
生活文化を感じる旅へ
ー北欧の旅では、どんなことが印象に残っていますか?
デンマークには「ヒュッゲ」という文化があります。これは「居心地がいい空間」や「楽しい時間」という意味の言葉で、デンマーク人の大切な価値観のひとつです。
ロウソクや間接照明で照らされた自宅で食卓を囲みながら家族や友人と一緒に過ごす時間だったり、コーヒーや紅茶を片手に暖炉のまわりでゆったり語り合うひとときだったり、寒くて長い冬があるからこそ、春夏は思いっきり楽んだりする価値観が、ヒュッゲと呼ばれています。
つまりヒュッゲは、それぞれの人が自分らしくいられる場所と仲間に感謝し、一緒に居られる時間を楽しむ文化なのです。
他にも印象に残っているのが、「天気が悪いんじゃない、着ている服が悪いだけ」ということわざです。
天気が悪いのではなく、天候に対して着ている衣服が不適切という意味で、どんな状況もまずは受け入れて、対応するのが大切という考え方だそうです。
スウェーデンでは晴れる日が少ない季節もあるのですが、雨の日でも、マイナス20度の真冬日でも、森での外遊びは行われています。学校行事も雨天で中止になることはないそうです。
「今の仕事は本当にやりたいことなのか」「働き方はこれでいいのか」と都会の生活に迷いを感じていた当時の私。
そんな中、北欧の旅を通じて、「自分の感情をそのまま表現できる空気感」や「マイナスをマイナスと捉えない考え方」に出会いました。
そうした文化が、私が求めている生き方のヒントになったのです。
ー観光地巡りと違って、その土地の文化を体験することは難しいように思いますが、ひとり旅中はどのように過ごしていたのでしょうか?
現地のリアルな生活を体験できるように、その土地で暮らすようにすることを心がけました。
具体的には、朝に出勤前の人と並んでモーニングを食べたり、地元の人が使うローカルの電車を使って移動したり、公園のベンチで読書をしたりと、住んでいる人と同じような行動をしていました。
予定を決めず、時間にゆとりがある旅だったため、感情のおもむくままに過ごすことができたのです。
今回の旅はひとりでよかったなと改めて思いましたね。
ー初めてのひとり旅で困ったことはありましたか?
突然電車がキャンセルになったり、誤って立ち入り禁止エリアに入ってしまったりと、いくつもトラブルがありました。
特に困ったのは、最終日にホテルの扉が開かなくなってしまった時。
この時は帰国便の時刻が迫っていたこともあり、本当に焦りましたね…
最初はどうしようと困り果てましたが、隣の部屋の人に「HELP ME〜!!」と大声で叫んで開けるのを手伝ってもらいました。
みんなのおかげで、なんとか無事に日本に帰ってくることができたんです。
トラブルを通して、自分から動くことができること(大声で隣の人に叫ぶなど、自分から助けを求めることができたこと)、そして周りの人は本当に親切で助けてくれることに気づき、限界はないんだと思うことができましたね。
あとは、世界が優しさに溢れていることに感動し、これも旅の醍醐味だなと思いました。
トラブルがあった時は泣きそうだったけど、今は不思議と楽しく愉快な思い出です。
ひとり旅で見つけた自分らしさ
ーひとり旅を通して、自分自身に変化はありましたか?
ひとり旅では自分の感情にしたがって行動し、自分と向き合うことができました。
この期間を通して、自分の素に戻ることができ、日本で窮屈だと思っていたことが気にならなくなりました。
人といると相手のことを尊重して、勝手に遠慮してしまいがちです。
しかし、ひとり旅では誰かに遠慮することなく、自分がやりたいことをそのまま受け入れることができました。
困った時は助けを求めたり、お話したいと思った人には声をかけたりと、今までは苦手だと思っていたことが、物怖じせずに対応できる自分がいたことに気づけたんです。
ひとり旅で「本来の自分」に気づくことができたんです。
「思っているだけでは伝わらない」→POOLO JOBへ
ーひとり旅を経て、POOLO JOBに参加しようと思ったのは、なぜだったのでしょうか?
自分はひとり旅で救われたので、今度は自分と同じように困っている人の役に立ちたい。
そのためには、思っているだけでは不十分で、自分から発信することが必要。
また、文章を書くことが、仕事にできたり、自分の働き方の選択肢を広げられる武器になったりとは思っていなかったんです。
そうして「文章を発信をしよう」と決心したことが、POOLO JOB参加への一押しとなりました。
「常識にとらわれなくて大丈夫」一歩を踏み出そう
ー発信を通して、何を伝えたいですか?
幼少期から社会人になるまで、「常識」とされる社会のレールに沿って生きてきました。
しかし、北欧のひとり旅を通して、自分の思うままに生きる豊かさを知りました。
「常識」に従わなければいけないわけではない。「常識」から外れた道への一歩を踏み出す力になりたい。
今回のひとり旅は、上司に交渉をして2週間の有休を取得したことで実現しました。
申請が通るかわからなかったけれど、自分の人生のために一歩踏み出して良かったなと思います。
「常識」への違和感と、「常識」から外れた豊かさを知った私だからこそ、皆さんにそれを伝えたいです。
場所にとらわれずに生きる
ー今後の生き方のビジョンはありますか?
「好きな場所を表現し、地域と人をつなぐこと」です。
北欧のひとり旅について話すと、「とても楽しそう!」と友人たちは言ってくれました。
まだ行きたいところはたくさんあります。
その土地のいいなと思ったところを発信して、地域と人を結ぶ人になりたいです。
そして、場所にとらわれず、自分の好きなところを訪れる生き方も伝えていきます。
一人一人がありのままの生き方をできるように。
インタビューを終えて
ひとり旅を通して、新たな人生を歩むベニさん。
「常識から外れる」という言葉もありましたが、それに気づいたのは北欧の日常に触れたから。
日本で「常識」だと思っていたことが、北欧ではそうではなかった。
きっと「常識」とは一人一人の思い込みなのではないでしょうか。
外の世界を知ることで新たな世界が広がる。
旅は今までにない世界を知るための一つの手段。
娯楽だけが旅ではないとベニさんは教えてくれました。
また、インタビュー中はとても楽しそうに北欧のお話をされていて、どんどんとその魅力に惹き込まれていきました。
強い想いで発信する彼女は、素晴らしいライターになるに違いありません。
ベニさんのさらなる活躍が楽しみです。
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